イノベーションへの『逆説』の大切さ
久しぶりにブログを書こうと思ったのは、ワードプレスに使ってるお金がもったいなく感じたのもあるが、それより面白い原理について読んだので、忘れないようにブログに書いておこうと思ったからだ。
今僕が読んでいる「ビジネスモデル 2.0 図鑑」という本は、百個ものビジネスの仕組みを図解とともに説明していて、起業学を学んでいる自分にとってこれほど面白い読み物はない。
その内容の中で特に考えさせられたのは、著者の言葉で言う「逆説の構造」だ。著者曰く、成功しているどのビジネスにも起点、定説、そして逆説が存在すると言う。
逆説の構造
起点とは、そのビジネスで提供するものであったり、事業内容だ。Apple社を例に挙げるなら、パソコンとでもしよう。起点に続くのが定説で、それは起点に対しての「普通はこうだよね」と言うような一般論である。だいぶ昔のパソコンに対しての定説は、「専門家や政府でしか使えない機械」と言う感じであったと思う。
そして逆説。この時点で自明だと思うが、これは定説に対し相反するものを取ったもので、その取り方は一つではない。パソコンに対する逆説の取り方の一つは、「企業でも使える機械」かもしれない。
逆説とイノベーション
著者曰く、定説と逆説のギャップが大きければ大きいほどイノベーションとしての価値があると言う。
逆説の取り方が何通りもあるのと同じように、定説のたて方も一通りではないため、同じ起点から定説と逆説を取っても、導き出せる結論は無数にあるのだ。その無数の定説と逆説の組み合わせから出た無数の結論のなかで、一番逆説の「逆」が強い組み合わせがイノーべションなのだ。
先ほどのパソコンの例で、もし定説を「専門家や政府にしか使えない難しくて大きい機械」とし、逆説を「誰でも使える簡単で小型の機械」とすると、先ほどよりも断然にイノベーションの価値が上がる。
そして逆説を起点に結びつけたものが実現できた時にイノベーションは起こる。「パソコンって普通、専門家や政府にしか使えない難しくて大きい機械だよね」から「パソコンって普通、誰でも使える簡単で小型の機械だよね」となった時である。
もちろんこの逆説を成立させるためには、技術成長や仕組みの工夫が必要になり、それこそがこの本で説明しているビジネスモデルと言うものだ。
新しい考え方を求めて
しかし、この逆説の構造には驚いた。常に新しいビジネスアイディアを考えようと模索している自分にとって、こう言う考え方があるのかと感動した。これからは「○○○って普通、□□□だよね」と思うことや言うことがあれば、その時はこの「逆説の構造」を思い出し、ビジネスチャンスになり得ないか考えていこうと思う。
もし気になるようであれば、こちらで是非読んでみてはどうだろうか。
ではまた次回。